会社紹介
 
日本臨床獣医学フォーラムについて


一般社団法人 日本臨床獣医学フォーラム 会長 竹村直行


現代の伴侶動物医療に求められる内容は、既存の獣医学に比べるとさらに拡大したものになっています。
これは、単に病気の予防と治療にとどまらず、動物選びに関するカウンセリング、動物行動学、
老齢動物医療、ペットロスサポート、社会への啓蒙など、人と伴侶動物(コンパニオンアニマル)が幸せに、
美しく、快適に暮らすためのすべての項目を含むものです。これが「人と動物の絆」を大切にする社会の
ニーズであり、それに応えるためにわれわれは勉強を続け、その成果を社会に還元しなくてはなりません。
わが国においても、動物を家族の一員と考える人は飼い主の70%を越えるようになり、獣医学はこのような
社会の変遷に追従することが望まれます。すなわち、われわれの仕事は、「人と動物の絆」を護り、讃え、
推進することであり、このような世界的概念をわが国の文化に即した形で発展させることも獣医師の使命
と思われます。われわれは科学をもってこの仕事に当たることができる専門集団であり、その知識、経験、
技術などを生かし動物と暮らす人々に奉仕し、幸せで豊かな生活を築き、社会への貢献を目指します。

 このような背景のもと、われわれ自身と次世代の獣医師が、本当に社会のニーズに対応でき、社会から
尊敬されるようになるため、総合的な獣医学の地平に立った組織的な継続教育プログラムと幅広い議論の
場を作りたいと思うに至りました。獣医学専門分野については、既存の学会とも円滑なコミュニケーション
を図り、積極的に他学会との協力関係を築き、幅広い勉強と獣医師間のさらなる交流を願っています。
また、社会の中の動物医療という認識を前面に、社会との関係も強めて行きたいと願っています。
このためには、社会への呼びかけ、大衆への教育にも積極的に取り組み、さらに関係企業と獣医師が
共に繁栄できる地盤も作りたいと考えています。したがって、本会の概念的な組織構造として、飼い主と
動物と獣医師が三位一体となった動物のいる幸せな社会を、会員獣医師と会の執行部が下から支えるよう
なものを願っています。 

 全国各地に配置する役員と、顧問・相談役のネットワークを駆使して、今後も各地での継続教育プログラム
の開催を考えています。同時に、一般の飼い主、すなわち社会に対する教育も、われわれがこれから
取り組むべき分野です。JBVPでは、獣医師のみならず、関係企業、一般市民、動物病院スタッフを巻き込んだ
一大イベントを企画してまいります。 

 なにとぞ本会の趣旨にご理解を頂き、ご指導ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。 


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